あとがき ベートーベン運命交響曲

 運命交響曲は第1楽章の冒頭が特に有名ですが、ここでは第4楽章について若干述べます。
 ベートーベンは第4楽章で次のように従来の伝統を破って新規な効果を狙っています。

 1. ピッコロ、バスファゴット、3本のトロンボーンを追加して壮大なフィナーレを演出した。
 2. 第3楽章と第4楽章を連続させ、かつ、第4楽章の中で第3楽章を再現させた。

 ここでは、その他の点、即ちテンポに関する事柄を中心に述べます。

 楽譜を打ち込みMIDIに変換するソフトは「YAMAHA XG-works」を使用しています。
 XG-worksでは4分音符の数が毎分300のテンポが最高です。
 これは、ほとんどの曲がそれ以下であるためだと考えられます。

 ベートーベンは運命交響曲の第4楽章の終わりの部分ではPrestoとし、2分の2拍子で 全音符=112
 即ち、4分音符で毎分448としています。それほどにして最後の盛り上がりを狙ったものと思われます。

 これを制作するのは大変苦労しました。
 普通ではこのテンポは出せないので、苦肉の策で、2分の2拍子を4分の2拍子に書き換えました。

第1図 2分の2拍子の楽譜

第2図 4分の2拍子の楽譜

 口では2分の2を4分の2に変換すると簡単にいえますが、実際の作業は1音づつ長さを半分にし別の場所に移し変える作業なので大変な
 手間でした。

 しかしこれをやるとやらないでは大違いです。この違いを音でお聴きくらべください。


              2分の2拍子              4分の2拍子 

 これをやらないとベートーベンにえらく叱られそうだったので、大変でもやりました。